303号 2015年11月25日発行
■第53回県勤協連研究集会開催
■憲法理念の実現をめざす第52回護憲大会開催
■「11・3戦争法案廃止!9条壊すな静岡集会」に参加
静岡県内各地区勤労協の活動報告
▼伊豆の国市勤労協
▼三島市勤労協
▼袋井市勤労協
発行●静岡県勤労者協議会連合会 Tel&Fax 054-273-5130 E-mail shizuoka@kinrokyo.net
第53回静岡県勤協連研究集会開催
2015年11月7日(土)10:30〜14:30、静岡労政会館5階視聴覚室にて県勤協連研究集会を開催、40名が参加しました。今回は、午前と午後にわけて下記の2つの講座を行いました。
<第一講座> 10:35〜
講演「知って安心介護保険のこと」
〜介護保険制度の概要〜
講師 成岡敏雄氏
(くらし介護サポートセンター代表)
【1】最近の介護に関わるニュースから
- アミーユの虐待
- 安倍首相の3本の矢
- ワタミの介護売却
- 介護事業者の倒産が過去最多
【2】27年度改正の要点
- 介護報酬の2.27%切り下げ
- 利用料が2割負担に(年金280万以上・8月実施)
- 高額介護サービス費の上限額が変更(8月実施)
- 食事、部屋代の軽減申請に預金通帳が必要になる(8月実施)
- 介護保険料が変更(4月実施)
- 特養ホームは要介護3以上(4月実施)
- 要支援は地域支援事業へ(29年4月から)
【3】どうなる介護保険
- 地域包括ケアシステム
- マイナンバーと介護保険
- 居宅介護支援費(ケアプラン料)を1割負担に
- 要介護1、2は軽度者?
- 次期(平成30年)も介護報酬引き下げ
- 人材不足で介護崩壊の危険性
【4】2025年問題をめぐって
- (1)どこでお葬式を迎えるのか
- (2)お葬式は?お墓は?
- (3)元気で長生きPPK(ピンピンコロリ)
◆講師の成岡氏は、元静岡市介護保険課長で現在はご自身で高齢者の介護センターを運営されています。介護に関する行政の抱える問題、そして施設は増えたものの介護をする側の待遇が悪いため、景気がよくなるほど職員不足になるという現場の声を聞くことができました。「認知症が現在の倍の800万人になる2025年」が目の前に来ています。元気で長生きのためには「にこにこ・てくてく・かみかみ・どきどき、わくわく」が大事だそうです。また、介護の業界は医療に比べ、力が弱いそうです。今後は、利用者である私たちが市町村へ声をあげていかなくてはいけないと思いました。
<第二講座> 13:00〜
講演「沖縄を語る」〜今沖縄で何が起きているか〜
講師 富田英司氏(静岡・沖縄を語る会事務局長)
【1】安保法成立前に「日米同盟・集団的自衛権の行使」が決定していた
- 2010年「エアシーバトル」の登場
- 2012年「アーミテージ・ナイ報告書」
- 統合幕僚監部防衛計画部の内部資料「日米の『動的防衛協力』について」で辺野古に自衛隊駐留が認められている
- 2013年12月「国家安全保障会議」の発足、『特定秘密保護法』の成立
- 2014年4月「防衛装備移転三原則」(武器輸出の事実上解禁)の閣議決定
- 2014年在沖米軍基地における米軍と自衛隊の共同使用、共同訓練の強化が進む
- 2015年「安保関連法案」成立へ
【2】沖縄の在沖米軍の実態と自衛隊の先島諸島配備・・・名護市の「パンフレット」をみながら
- 沖縄の米軍基地の実態について
- 辺野古新基地の狙い(オスプレイ配備、滑走路2本、軍港機能を兼ね備えた巨大基地)
- 「エアシーバトル」とオバマ大統領のアジア重視戦略(リバランス戦略
【3】変貌する自衛隊(自衛隊から軍隊へ)
- 防衛予算の増加と武器・装備の増強
- 陸自の中央即応集団とは?
- 水陸機動団(仮称)とは・・・日本版海兵隊と呼ばれている
- 海自「ヘリ空母」→4隻体制に「ひゅうが型」(いせ)「いずも型」(かが)
- 航空自衛隊→新型空中給油機「米製KC46A」3機(1機200億円)
◆講師の富田さんは2010年から沖縄に移住、宜野湾市と名護市にアパートを借り、昨年7月まで在住。普天間爆音訴訟の裁判闘争に参加したり、高江ヘリパッド建設阻止行動や辺野古座り込み抗議行動などに参加してきたそうです。そうした、現地での生の声をプロジェクターの写真と共に語っていただきました。今後予定されているオスプレイ購入や防衛省の武器購入等によるローン残高の増加など危惧される問題提起もあり、米軍基地や辺野古移設のことなどを、より多くの人たちに知ってもらい、力を結集していかなければならないと感じました。
不戦と民主主義―戦後の誓いを忘れない
憲法理念の実現をめざす第52回護憲大会開催
「不戦と民主主義ー戦後の誓いを忘れない・憲法理念の実現をめざす第52回大会」が2015年11月14日から16日の3日間、全国から1,800名が参加し青森市のリンクステーションホール青森で開催されました。
大会初日の開会総会は、主催者を代表して福山真劫実行委員長から今回の大会は、『安倍内閣のもとで憲法違反である「戦争法」が、9月19日強行成立され立憲主義そのものが崩される事態を迎えたなかでの開催となりました。この安倍政権を打ち倒すために総力で対決する取り組みをいかに築くかが問われる大会です。』とのあいさつがありました。
そして、地元青森県実行委員長、来賓(青森市長)連帯(民主党、社民党、連合)からあいさつがされました。これらを受けて、藤本泰成事務局長が基調提案し、改憲阻止を呼びかけました。開会総会に引き続いて「戦争阻止、立憲主義確立、憲法擁護のため私たちは今後どう闘うのか」と題したシンポジウムが行われました。
▼コーディネーター
福山真劫(平和フォーラム共同代表)
▼パネリスト
鎌田慧(ルポライター)
清水雅彦(日本体育大学教授)
中野晃一(上智大学教授)
喜多英之(戦争をさせない1000人委員会・信州事務局)
パネリスト各氏から、それぞれの立場で昨年から今年にかけての安倍政治に対する取り組みが報告されるとともに、今後の展開に向けて意見交換がされました。
大会2日目は、「非核・平和・安全保障」「地球環境―脱原発に向けて―」「歴史認識と戦後補償」「教育と子どもの権利」「人権確立」「地方の自治・市民政治」「憲法」の7分科会と「フィールド・ワーク」「ひろば」「特別分科会/運動交流」「関連企画/青森大空襲パネル展」が行なわれました。
大会3日目最終日の閉会総会は、特別提起「(1) 辺野古新基地建設を阻止する取り組み(2) 再処理工場の現状と今後(3)川内原発再稼動に反対する取り組み(4)高レベル放射性廃棄物地層処分反対の取り組み」、大会のまとめ、遠藤三郎賞表彰、大会アピールを宣言して3日間の大会を閉会しました。大会には静岡県から14名、県勤協連から福井事務局長が参加しました。
遠藤三郎賞に「浜松市憲法を守る会」が表彰される
浜松市憲法を守る会は1964年に発足、護憲平和運動をおもな目的とする任意の市民平和団体で、現在約60名の会員を有し以来2014年11月までに573回目の平和行進を行い、50周年を迎えています。また、1966年9月11日には鈴木安蔵、1966年4月24日と1967年8月3日には元陸軍中将・遠藤三郎氏を招いて講演会などを開催するなど、情勢に応じて憲法を守る運動にふさわしい地道な活動を続けていることが評価されました。
(報告者 静岡県勤協連 福井豊)
「11・3戦争法案廃止!9条壊すな静岡集会」に参加
戦争させない1,000人委員会・静岡主催による集会が11月3日(火・祝)10:30から静岡市森下公園で開催されました。参加者150名が、9月19日に成立した安全保障関連法の廃止などを訴えアピールを採択し、静岡市内をパレードして市民に連帯を訴えました。集会には、県内各地区勤労協から多数の会員が参加しました。
静岡県各地区勤労協の活動
伊豆の国市勤労協
秋のバスハイク『ガイドとめぐる皇居東御苑と昭和館めぐり』
恒例の、秋のバスハイク『ガイドとめぐる皇居東御苑めぐりと昭和館見学』を、11月8日(日)に47名の皆さんで実施いたしました。生憎の小雨模様となりましたが、皇居東御苑では4人のガイドさんの2時間半の親切丁寧な詳しい説明に、本丸、二の丸、三の丸、天守閣も凛と構え立っていた、往時の江戸城の姿が浮かんでまいりました。
昭和館では、昭和10年から30年頃の国民の生活に関わる品々が展示されており、私たちの若い時の生活の一端として懐かしく見学が出来ました。また、明治神宮も、傘を差して参拝を致しました。帰途は、ビンゴゲーム、のど自慢のカラオケに盛り上がりました。今回は、私たちの勤労協60周年韮山反射炉世界遺産、10組のご夫妻のご参加も頂き、和やかな実りある一日を過ごすことが出来ました。
江川邸・竹灯籠まつり
伊豆の国市は、11月15日(日)夜、「韮山竹灯籠まつり」を江川邸で行った。約3,800本の竹灯籠と各種団体の趣向を凝らした飾りで、広い庭園、竹林、池の周りと幽玄な幻想的な雰囲気を醸し出す魅力に、市民、近隣から、また当日の「韮山時代祭り」の行楽客、約2,600人で賑わいました。庭内では、合唱や尺八、オカリナ、ハーモニカ演奏が雰囲気を醸し、また夜店も、地区や各種の団体で出店で、賑わいに花を添えました。
私たち勤労協も「緑と水を守る会」のメンバーとして協力、反射炉PRキャラクター「てつざえもん」(写真右上)の飾りを作成設置し、好評をいただきました。雨で、1日の開催となりましたが、役員・会員10名程で竹灯籠の設置、火付け、終了後の火消し、各要所での案内と警備の奉仕を致しました。今後も勤労協は、市民・勤労者の生活、文化、環境を守る立場で取り組んで参ります。
(通信員 小粥崇男)
三島市勤労協
森の楽校で木こり体験とリースづくり
勤労協役員や会員も参加する。箱根接待茶屋でのイベントが11月15日(日)に行われる予定でしたが今回はあいにくの雨の為にはじめて室内で内容を一部変更しての開催となりました。スタッフをはじめ40名の参加者がアイスブレイクから始まり、5班にわかれての動物当てゲームなどで参加者の仲間意識が出来たところで、子供達の為に森の本の読み聞かせをしました。
参加者で楽しく昼食を済ませた後は、午後からはリース作りに挑戦しました。木の、つるや木の実、種、葉などいろいろと組み合せリースを完成させました。子供も大人も笑い声がたえない中でリースを完成させました。最後は全員で記念写真を撮って解散となれました。
山田川自然の里で収穫祭
11月15日(日)、今年も恒例の自然の里竹林整備とやまグリ主催の収穫祭を応援する為に準備をしていましたが、当日は雨になり竹林作業は中止となり、勤労協は雨の中おこなわれた収穫祭では石焼芋のブースを担当しました。
芋洗いから、焚き付けなどの作業に追われましたが、美味しい石焼芋は参加者には大変好評でした。会場では無料でコーヒ、トン汁、おむすびがふるまわれ、品評会のセリ市もあり、大変楽しいイベントでした。雨の中参加して下さった参加者の皆様、農政課、やまグリの皆さん本当にご苦労様でした。
(通信員 山田信昭)
袋井市勤労協
会員親睦バスツアーを開催
11月8日37名の参加により、バスツアーを実施した。雨に煙る紅葉を眺めつつ、東名・名神・北陸道を一路日本海 敦賀へ。挨拶が済むとお酒・ビール・ジューや差し入れのおつまみも配られ、飲む人、食べる人、おしゃべりに花を咲かす人…。 にぎやかになった車内では、ガイドさんの声も聞き取れないぐらい。
目的地「日本海さなか街」では、海鮮丼、寿司、カニ、焼き鯖等で腹ごしらえした後は、お目当ての買物だ。「お兄さん、まけとく。どれでもいいよ。この大きいカニにシシャモと干物付けて5,000円にしちゃう。買ってよ…」元気のいい呼び込みに財布の紐も緩みがちに。カニ、エビ、昆布等海産物のお土産がバスのトランクに次々と。
続いて寄った小牧蒲鉾、またまたおみやげが増えた。最後の目的地「伊吹山ドライブウェー」は雨のため、大垣市の「松尾芭蕉・奥の細道むすびの地記念館」に変更とした。ガイドのおじさんの説明や3Dシアターで奥の細道紀行を実感した。
帰りの楽しみは、何と言っても恒例の大ビンゴ大会。トップ賞は、日本勤協斡旋の『喜多方ラーメン』「事務所にあるで買ってね」とコマーシャルを入れた。続いて、クッキー、サブレ等お菓子類や日用品が全員の手に渡り大きな歓声も。無事袋井に戻り、参加者から「雨なんか関係ない、楽しかったよ」の言葉に安堵し、帰路についた。
グリーンウェーブ活動
10月18日、浅羽海岸・湊地区で植樹松の下草刈りを行いました。
(袋井市勤協ニュース No.410より)
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