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静岡県勤労者協議会連合会
しずおか県勤協連ニュース

259号259号 2012年3月28日発行

原発いらない3・11福島県民大集会

東部ブロック勤労協研修会

被災58周年3・1ビキニデー全国集会開催

静岡県内各地区勤労協の活動報告
 ▼静岡地区勤労協
 ▼焼津市勤労協
 ▼掛川市勤労協
 ▼袋井市勤労協

発行静岡県勤労者協議会連合会
Tel&Fax 054-273-5130 E-mail shizuoka@kinrokyo.net

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「原発いらない3・11福島県民大集会」

〜安心して暮らせる福島をとりもどそう〜

原発いらない3・11福島県民大集会

 昨年の東日本大震災・福島原発事故1周年である3月11日(日)14時より郡山市の開成山野球場にて、「原発いらない! 3・11福島県民大集会」が開催された。開催に先立ち13時よりオープニングコンサートとして、詩の朗読(和合亮一さん作)や加藤登紀子さん他を迎えて歌と連帯のあいさつを受けた。

 この大集会には、北は北海道から南は沖縄までの各種団体・個人16,000余人が参加した。当初内野席だけの予定だったが、入りきれなくて外野席も開放した。

 開会のことばは、実行委員会委員長の竹中柳一さんが、大集会参加者へのお礼と「3月11日は決して忘れてはならない特別の日になりました。地震、津波により多くの人々が命と財産を失い、原発の事故により放射性物質の拡散により、不安と苦しみの中で生活しています。現在の私たちの苦しい状況をお互いに共有しながらこの思いと決意を新たにし、大きな変革の始まりとなることを願います」とあいさつした。

 そして、呼びかけ人代表の清水修二さん(福島大学副学長)は「放射能災害の悲劇的な災厄のひとつは人心の分断です。放射能により私たちの力がバラバラにされました。この分断を乗り越えて、心をひとつにして前に進みましょう」と訴えた。

 連帯のあいさつとして、作家の大江健三郎さんは「政府・電力会社は原発再稼働の動きがあり、子供たちの将来が心配である。ドイツは原子力委員会、国会が原発廃止を決定した。第2、第3の原発事故が起きれば将来の日本人に対して倫理的な責任を負うことになる。原発事故は絶対に無くさなければならない、それは原発を廃止すれば出来る。近い将来、小中高で原発を止めることを決定しましたと想像する」とあいさつした。

原発いらない3・11福島県民大集会

◆ 県民の訴え ◆

◆カンノトモコさん(小学生二人の母親): 逃げる・逃げない、マスクする・しない、食べる・食べない、洗濯物干す・干さない、と葛藤して原発事故により米沢に越した。仕事で米沢から福島に通っている。
◆スギノゲンキさん(男性有機農業家): 耕したくても耕せない農地が汚染により沢山ある。人と原発は共存できない。変えよう日本、がんばろう。
◆サトウさん(女性漁業従事者): 両親・家・船が流された。今はガレキの片付けをしているが、福島のおいしい魚を届けたい。
◆カンノヒロシさん(男性農家飯舘村): 村で農業は出来ない、どうやって生きろと言うのか、誰も教えてくれない。国と電力会社は責任を、希望がもてる施策を打ち出されていない。
◆スズキミホさん(女子高校生): 川内村から郡山に避難している。原発事故は人災である、原発事故がなければ津波から大勢の人たちを助けられた。
◆タチバナリュウコさん(女性浪江町): 避難所を9カ所転々とした。千人いれば千通りの苦しみがある。浪江町には当初避難指示がなかった。避難生活は戦争当時を思い出された。反原発を生きる支えにしている。原発は人の意志で止められる。


 県民の訴えの途中、14時46分に1分間の犠牲者を悼み黙祷をした。そして集会宣言が提案され全員で採択した。閉会のことばで終了した。集会終了後、郡山在住・県内在住・県外参加者の3コースに分かれてデモ行進をした。

原発いらない3・11福島県民大集会

 翌12日(月)相馬市の海岸付近を中心に津波被害状況を視察した。ガレキは分別され、集められていたが、処理は進んでいない。津波により土台を残してさらわれた家、1階部分がなくなった家等、河の護岸が削られたり、ガードレールが曲がっている所が多数あった。

(報告 清水地域勤労協 宮内朝次)

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「地震・原発避難者の苦悩と想いを聞く集い」開催

東部ブロック勤労協研修会

地震・原発避難者の苦悩と想いを聞く集い

 今回の、東部ブロック勤労協研修会は、未曾有の被害を出し、『東日本大震災と原発事故」の一周年の時期に歴史的な出来事を「近くに迫りつつある、東海大地震、それに伴う浜岡原発事故に向かい合う」を主目的として、2月に三島市勤労協から提案しました。

 幹事勤労協は「伊豆の国市勤労協」、原案を提言した三島市勤労協は事務局を担当し、実施に向けてスタートしました。せっかくの時宜を得た趣旨の集会なのでできる限りの大勢の方に聞いてもらいたいとのことから勤労協以外の地域活動をしている他の団体にも呼びかけ結果「全逓退職者組合伊豆支部」「伊豆の国市緑と水を守る会」の了解を得て積極的な応援のなかで準備が進行しました。当日は、雨天で参加者が少ないかと不安でしたが午後2時の開催時刻には、会場定員110名を上回る方々で安堵しました。

地震・原発避難者の苦悩と想いを聞く集い

【日時】 2012年3月18日(日)14:00〜16:00
【場所】 伊豆の国市 四日町公民館
【内容】

14:00 小粥伊豆の国市勤労協会長、福井県勤協連事務局長あいさつ
14:20 「地震・原発避難者の苦悩と想い」
語る人 国分富夫さん(元全逓支部長、地区労・勤労協運動に関わる)
15:30 質問・意見交換
富岡町から三島市への避難者(松村代裕さん)からのメッセ−ジ
原発廃止に向けた運動のアピ−ル
(1000万署名アクション三島市民の会、伊東市放射能から子供を守る会等)
16:00 閉会

地震・原発避難者の苦悩と想いを聞く集い

 講師(ゲスト)の国分富夫さんには、はるばる避難先の会津若松市から来ていただきました。南相馬市(旧相馬郡小高町)の自宅は、地震・津波での被害は免れたが3月12日午後の福島第一原発の水素爆発で、生後45日の乳児を含む総勢10人と大型犬1匹が車で福島市方面に向け避難。福島市のホテル・旅館は全て満室で、避難所も満杯、体を寄せ合い車中泊。親戚の紹介で南会津町に一時避難生活し、現在は会津若松市で避難生活。避難地では「小高会」をつくり、会報発行や相談活動はもとより「納得できる賠償」の早期解決をめざし奮闘しているということでした。

 来場者は、この体験談に涙し、感嘆し、熱心に聞き入っていました。また、避難先として三島市に来ている方からのメッセージなどもありました。会場を大仁ホテルへ移動して「夕食懇親会」を行い、宿泊者32名と講師の国分さんとの交流を深めて終了しました。

(通信員 杉山精三)

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「被災58周年3・1ビキニデー全国集会」開催

被災58周年3・1ビキニデー全国集会

 今年の3・1ビキニデー全国集会は、3月1日(木)18:00〜20:00静岡県産業経済会館で東海4県から190名が参加して開催されました。

 主催者を代表して川村浩一原水禁国民会議議長は「被災58周年、半世紀を越えたビキニ事件は決して過去のことではない。昨年3月11日の福島第一原発事故は今だ収束の見通しが立たず、大量の放射能が自然や人を脅威の中に置いている。静岡では東海地震想定震源域である浜岡原発の存在が大きな危険性をはらんでいる。私たちはあらためて核の歴史に終止符を打つと共に、ヒバクの歴史にも終止符を打たなくてはならない。」と呼びかけがあり、須藤達美静岡県平和・国民運動センタ−会長の歓迎あいさつがありました。/p>

 集会は講演と提起にうつり、まずフォトジャーナリスト豊田直巳氏の「福島原発震災のまちから考える」と題した講演がありました。豊田氏は東日本大震災翌日の3月12日に福島県郡山市に入り、「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一さんと合流、地震後の被害が生々しい各所をまわり、原発から約3キロの病院前で1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)まで測定できるガイガーカウンターの針が瞬時に振り切れたことを語りました。

 続いて特別報告として(1)永山信義福島県平和フォーラム事務局次長の報告「福島現地からの訴え」(2)鈴木望前・磐田市長の「浜岡原発の現状と県民投票」がありました。なお、焼津市長清水泰氏と牧之原市長西原茂樹氏各々による「核兵器廃絶、将来にわたる安全・安心な生活」を祈念したメッセ−ジが寄せられました。

被災58周年3・1ビキニデー全国集会

 また、高校生平和大使の大神櫻子さんの訴えがあり、平和な世界の実現を目指す「高校生一万人署名」の取組みが紹介されました。最後に、加藤保静岡平和・国民運動センター副会長の集会アピ−ルが提案され参加者全員の拍手で確認し集会を終了しました。県勤協連では、清水地域、静岡地区、焼津市各勤労協から参加しました。

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静岡県各地区勤労協の活動

静岡地区勤労協

第3回幹事会を開催しました

 3月22日(木)18時から労政会館5F会議室で第3回幹事会を開催し、2012年度定期総会の開催日程、2012年度無料法律相談の取り組み、及び当面の活動方針について確認しました。

 なお、静岡地区勤労協では月一回第4土曜日に弁護士及び現・元市会議員による無料法律・生活相談を実施しています。どんな相談でも受け付けておりますのでご近所やお知り合いの方にご紹介ください。

静岡地区勤労協

(通信員 福井豊)

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焼津市勤労協

恒例のリンゴ斡旋を行いました

 年末リンゴ斡旋を12月4日に行いました。本年は天候も良く大玉で、美味しく育ち、サンフジ独特の蜜も入り、10kg入りを合計264箱販売できました。購入者には、たいへん美味しかったと好評を得ました。毎年のことですが、これからも続けていきます。

クリスマスケーキ作り

 昨年12月17日(土)午後6時より、焼津公民館料理室で、クリスマスケーキ作りを行いました。参加者は、大人20人、小学生・子ども4人で、今年はタルトケーキ作りを、参加者全員で作り習得致しました。その後、恒例のデコレーションケーキを一人一個作りました。毎年のことであり、皆さん、ホイップの塗り方うまくなっていました。

(通信員 江代旨見)

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掛川市勤労協

恒例!グルメバス旅行〜伊豆の幸と温泉・吊るし雛と砂金〜

恒例!グルメバス旅行〜伊豆の幸と温泉・吊るし雛と砂金〜

 2月26日(日)満席の45名を乗せたバスは伊豆に向かって東名高速を全速前進、車内では小虎、大虎が出没しないうちにと、堀内会長が挨拶を兼ねて「ミニ市政報告」を行い、その後、ビール、焼酎、日本酒、おつまみが次々と頭上を前後左右に飛び交い、ホット一息の次は組織・教宣部提供のクイズ用紙の配布と説明があり、飲み物、食い物を片手に考えた。問題は平成23年度△△大学付属幼稚園入園試験問題より出題されていてかなりレベルは高く?早々に撤退してアルコールに専念する人も。

恒例!グルメバス旅行

 大仁吊るし雛館・土肥金山で砂金取り体験(写真上左)と坑道見学、ホテルでは2時間30分滞在。グルメに舌鼓、酒を飲み、談笑に満開の花を咲かせて、温泉に柔肌を沈めてウットリ極楽だぁ。舞台ではNHKのど自慢大会第一次予選のように次から次へと演歌が響いていました。

 帰路で海産物の店に寄り、心太とわかめ味噌汁と干物の試食、饅頭の試食を強制する者もいた。あれやこれや、買い込んで、カラスが鳴くから帰ろうっとバスの中へ。クイズの解答と当選者の発表があり、当選者5名には後日「ゆうパック」が配達されます。

 最後の楽しみ、駿河湾フェリーからの雄大な夕日は残念な結果でした。日帰りではあっても、年齢を重ねても、やっぱり遊びは楽しいねェ。

文化展と演芸交流会 〜力作と熱演に会場賑わう〜

文化展と演芸交流会

 文化展は3月10日(土)13時〜17時、11日(日)9時〜17時に、演芸交流会は11日13時〜17時まで、市内西南郷地域生涯学習センターで共催しました。文化展は会員・市民から絵画、能面、写真、盆栽、掛川市勤労協女性活動グループの皆さんの一年半の力作が数多く並べられ、会場を訪れた人たちの関心を集めていました。

 演芸交流会開会冒頭、東日本大震災の犠牲者へ黙祷を奉げました。演芸交流会は、今回、天竜浜名湖鉄道の応援団長を務めるミュージシャンまつちよさんが特別出演して、復興を願って「青葉城恋歌」、日本を元気にと「YMCA」、天浜線応援歌「輝く未来へ」など6曲を熱唱した。まつちよさんの曲に合わせて、人生あれから40年の若者もタンバリンを打ち鳴らして大いに楽しみました。「歌っていいもんだ」と、感じた人が多かったのでは。

 その他、バンド演奏とフラダンス、フルート演奏、民謡グループが三味線に合わせて東北民謡を数曲、演歌、演舞などを舞台いっぱいに披露して拍手を受けていました。舞台前には会員手作りの孟宗竹の花器に、女性会員が見事に花を活けて会場を盛り上げました。文化展と共催の効果もあって、参加者が150名余と過去最高を記録するなど大成功でした。

(通信員 石山義博)

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袋井市勤労協

「地震・津波対策を急ごう!」地震防災センター
深層水ミュージアムを視察研修

袋井市勤労協

 3月2日(金)会員23名は市役所に集合、市の公用車(バス)を利用しての施設見学会に出発した。見学先は従来の市内めぐりコースに変えて、静岡市の「県地震防災センター」と焼津市の「深層水ミュージアム」とした。

 往路の車内では、顧問・寺井紗知子市議による議会報告を聞きながら、目的地を目指した。新年度の主な事業である「健康年齢測定事業・総合健康センター事業」「幼稚園預かり保育・子ども医療費補助事業」「家庭内家具固定作戦」等を真剣に聞き質問も出された。防災センターでは「津波シアター」や防災ビデオの映像を食い入るように見つめ、起震体験もした。「東日本大地震の惨事を他人事と考えず、自らの命・暮らしを守るための教訓として、見直し対策を急がなきゃー」との感想が聞かれた。

 焼津に移り、さかなセンターで豪華な昼食とお土産を買いこみの後、深層水ミュージアムへ。深層水の特徴である「低温安定性・高栄養性・清浄性」を生かしていろいろな分野で利用されていることを始めて知った。

 あいにくの雨天だったが、中身の濃い視察となり、会員から「がんこ勉強になった。これからもバンバンやってよ。」と次回に期待する言葉が寄せられた。

(通信員 太田勉)

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