257号 2012年1月23日発行 発行●静岡県勤労者協議会連合会 ■年頭挨拶 「脱原発」の運動を基軸に 静岡県勤労者協議会連合会 会長 堀内武治 新年おめでとうございます。各地区で、勤労協運動を献身的に支えられておられます多くの仲間の皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。昨年は大変な年でした。凄まじいまでの3・11震災の犠牲、そしてとりわけ福島第一原発は、広島、長崎、第5福竜丸に続く日本民族三回目の被爆といえます。絶対あってはならない事が起きました。 事故から10ヶ月余、半径20km・30km圏内の16万人に及ぶ避難者は家を追われ、故郷を追われ、見知らぬ地で新年を迎えています。直接被爆した人々、そして空気・水・食物などにより内部被爆した東日本の多くの人々は、大なり小なり10年後、20年後には確率的影響として白血病をはじめ癌の発生が心配されます。それも乳幼児や子どもを中心にしてです。 私たちは改めて「怒り」を持って脱原発の運動を進めなければなりません。そして、「原発推進」を基軸としてきた国のエネルギー政策を抜本的に変えていく決意が必要です。 「脱原発」を議論するとき、原子力に替わる代替エネルギーの問題が争点となります。私は先ず、「原発に依存しない決意を持つべき」と主張します。その上で、当面、LNGによる火力発電にもっと重点化を図ると共に「電力消費のピーク時カット」を制度として確立すべきだと思います。 ご案内の通り、電力は蓄積できません。したがって各電力会社は「夏場・平日・日中・午後2〜3時」のピーク時に合わせた発電体制をとっています。それも年間10時間程度です。このピーク時電力を事業用の電力料金制度(使えば使うほど格安になる)の制度改革により平準化を図れば原子力発電がなくてもやっていけます。その間に「原発推進」にかけた膨大な金を新エネルギーに投入すれば将来は大きな可能性と展望が切り開かれます。 2012年も民主党政権の中での展望は厳しいものがあります。私たちは今年も「平和憲法擁護」「脱原発」を県勤協連の統一した運動課題として位置づけ、着実な一歩前進を期して努力していきたいと思います。 2011年度静岡県労福協第2回幹事会 県勤協連が加盟する県労福協の幹事会が2011年12月21日15:00から労政会館で開催されました。幹事会でははじめに平野理事長の挨拶と金指専務理事からの報告事項 (1)第62回静岡県勤労者総合美術展 (2)LSC5周年記念事業、(3)福祉基金協会本部拠点整備についての報告 及び理事会審議、(1)役員の変更(理事・幹事)(2)次年度会費 (3)地域地区拠点作り資金の活用審議 (4)第9回地域役立資金運営管理委員会の審議などの報告がありました。協議事項では、地域地区拠点づくり資金の活用申請について提案があり、全員異議なく承認されました。 静岡県平和・国民運動センター第19回定期総会開催 平和運動や護憲活動を連帯するなど、県勤協連と友好関係のある県平和国民運動センターの第19回定期総会が2011年12月22日静岡県労働会館で開催されました。 総会では、フォーラム平和・人権・環境から「基調提案」に続き、運動方針では、県護憲・9条を実現する会による憲法月間の取組み、米軍再編反対・辺野古新基地建設反対、脱原発・原子力政策の転換を求める闘い、各種カンパニア組織との連携を図る取組みなどの方針を決定しました。 新役員は次の通りです。 会長:須藤達美(自治労) 静岡県各地区勤労協の活動 三島市連合勤労協 三島市議会「浜岡原発の廃炉を求める意見書」条件付で採択 三島市連合勤労協は9.19明治公園での6万人集会参加者と共に、11月三島市議会に「浜岡原発の廃炉を求める意見書採択」を市民628人分の署名と案文を添え議長に陳情しました。その結果、11月市議会の最終日12月13日に全会一致で「浜岡原発の廃止と使用済み核燃料の安全と保管、再生可能エネルギーを重視した政策への転換を求める意見書」が採択されました。 勤労協などが取り組んだ意見書案と、生活クラブ生協からも案文を含んだ陳情が出されており、双方とも条件無しの「廃炉を求めるもの」でしたが、議会側の意向で「三島市はもとより、静岡県民の合意形成が得られない場合、再稼動させない(廃炉とする)こと」とする条件になりました。署名数は決して多くはありませんでしたが、一週間で勤労協の会員が3分の1を集め、組織の力を内外に示しました。 箱根接待茶屋の森づくりイベントに参加 12月23日(金)「箱根接待茶屋の森づくり協議会」の構成団体として、手鎌や刈り払い機によるササ刈りや林床の片付け作業に17名が参加しました。 ◆今後の活動予定は・・・ 1月22日(日) 山田川自然の里地域内の竹林整備事業 (通信員 杉山精三) 清水地域勤労協 「2012年新春旗開き」開催 恒例の清水勤労協2012年新春旗開きが1月18日(水)「やすい軒」で開催されました。勤労協加盟の各組合、清水ふれあいユニオン、清水地区高退会、社民党の仲間、合計42名が参加し、2012年の出発点で各組織の存在を確認、連帯・交流・親睦を深めました。 旗開き次第では、鈴木禎昭勤労協会長から昨年の大災害の教訓化はかり、2012年を安心できる社会実現に取り組んでいこう。中央における政治も流動化する気配もあり私共の生活や勤労者の安心ネット実現に向けて勤労協運動を位置付けて取り組んでいくと挨拶がありました。 来賓として、福井豊県勤労協連合会事務局長、田村謙治衆議院議員津島秘書、水野敏夫静岡市議会議員、橋本勝六社民党清水支部長、松島労金支店長、鈴木全労済支所長、の挨拶を頂き、林芳久仁県議会議員からはメッセージを頂きました。橋本社民党清水支部長からは、福島第一原発の人災に対して脱原発・再生可能エネルギーへの転換に向けて1000万署名を積極的に取組もう、消費税増税に反対、労働者派遣法の見直しを図り生活を守っていこうと呼びかけがありました。参加者は久しぶりの仲間の交流で盛り上がり、旗開きを終了しました。 (通信員 鈴木禎昭)掛川市勤労協 新年早々1月6日2題 <市政懇談会・新年会> ●市政懇談会 昨年11月21日、7課題19項目の「要望書」を松井三郎市長に提出しました。 掛川市役所会議室で13時30分〜16時15分まで行われました。勤労協側は堀内会長含む7名、市側は関係課11課より課長、係長、専門官等多数出席しました。主な懇談項目は(1)介護施設入居希望待機者の実態と今度の増設計画(2)市南部に設置した「海抜表示板」について(3)精神的、肉体的病的障害に対する交通事故防止規制について(4)消防団の現状と問題点について(5)広域避難所の運営強化について(6)掛二小学校への通学路整備について(7)道路問題(市道の管理や右左折帯の設置)(8)荒廃農地問題や優良農地(農振地区)以外の農地転用について(9)学童保育所の現状と課題について(10)教職員の労働安全衛生体制の確立に向けて(11)非核平和都市宣言に相応しい恒久平和に向けた市の取り組みについてなど、かなり高度な懇談会になりました。 市側の前向きな回答もあって「すみよい・まちづくり」がカタツムリの速度くらいは進むものと期待できます。 ●新年会 会員でもある「魚友」にて17名の出席(内女性4名)のなか賑やかに開催されました。今年は県勤協連福井事務局長にも出席をいただきました。 堀内会長は挨拶で(1)中東遠総合医療センター(掛川市・袋井市新病院)について(2)脱原発を目指した活動(3)本年の中央の政局の動向もあるが、来年は衆参同時選の可能性、県知事選、市長選、市議選が予定され選挙イヤーへの対応等に触れた。県勤協連福井事務局長は(1)掛川勤協の充実した活動を更に伸ばしてください(2)県勤協連の充実に努力する(3)2月に県政懇談会を予定していると挨拶された。 例年の姿ではありますが、座はお酒が入るにつれて3人、5人と輪になって議論だか、変な持論展開だかとにかくワイワイとよく喋っていました。生涯学習都市の市民らしい話をしている人っていたかなあ?役員会もこのくらい盛り上がれば掛川勤協の会員も1000人は越すのだがと通信員は夢みたいなことをい感じました。掛川勤協この勢いで本年もがんばります。 (通信員 石山義博) ☆静岡県勤協連第5回幹事会 ☆静岡県勤協連第49回県政懇談会 ☆日本勤労協東海・北陸ブロック第9回総会 ☆静岡県勤協連第50回定期総会 |
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