172号 2005年1月16日
■新たな飛躍の年に
静岡県勤労者協議会連合会会長 岡本信也
■社民党静岡県連から護憲組織確立の申し入れ
■静岡県平和・国民運動センター定期総会
■静岡県労福協新春賀詞交歓会
■清水地域勤労協05年旗開
■袋井市勤労協の活動
■浜松市勤労協の活動
■静岡県内市町村の合併状況
■静岡県勤協連掲示板
■訃報
発行●静岡県勤労者協議会連合会
Tel&Fax 054-273-5130
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■ 新たな飛躍の年に
静岡県勤労者協議会連合会
会長 岡本信也
新しい年を迎え、それぞれに期するものを秘めて本年のスタートをきられたことと思います。元旦は、天候に恵まれ素晴らしい初日を拝むことができました。
昨年は、内外ともに自然災害(台風。地震。津波)に襲われ、多くの方々が家族や生活を奪われました。本県においても昨年の台風22号により伊東市宇佐美地区を中心に大きな被害がでました。心よりお見舞い申しあげます。
私は役員会に出席させていただいて、勤労協として主に二つの課題を認識しています。一つは,日常に横たわる課題をどのように解決していくかです。そのためには確実な現状把握や絞った要請行動が必要となります。市町村や県への働きかけは重要な行動となります。
もう一つは、市町村合併に関わって、組織の再編成(統廃合等)が必要となってくることです。今までの活動を継承することを基本として、必要に応じて各地域実態に即した再編成をお願いします。
最後に日本の将来に関わることです。先日あるテレビ局で女優の吉永小百合さんが今年の決意を述べていました。いろいろなことを言っていましたが、その中で今年は戦後60年にあたり強い思いがあるとのことでした。それは、「いつまでも戦後であってほしい」というものでした。戦後の期間が長ければ長いほど平和は長く続くということです。吉永さんは、1945年(昭和20年)の東京大空襲の数日後に生まれたそうです。また、平和の大切さ、肉親も生活も全てを奪う戦争の悲惨さを伝えていかなければならないとも言っています。
吉永小百合さんの言葉を待つまでもなく、これから日本の進もうとする道は、歴史の教訓を生かしたものでなければならないと思います。
今年はいい年にしたい、だれもが思っていることです。皆様方のご協力が必要です。よろしくお願いします。
■ 社会民主党静岡県連合から護憲組織確立について申し入れ
12月22日、16時から労働会館において、社民党の酒井代表から憲法問題の緊迫した情勢をうけて、「しずおか平和憲法を守る組織づくり」を行っていくので、賛同人に勤労協も参加してほしいとの要請がありました。
県勤協連からは堀田事務局長が対応し、憲法問題に対する危機感は社民党とも共有しているので、県連幹事会にはかって正式に賛同人へ参加していきたいと回答しました。県連では、1月29日の第5回幹事会の議題にのせ、承認が得られれば参加して行く方針です。
■ 静岡県平和・国民運動センター第12回定期総会開催
静岡県平和・国民運動センターの本年度総会が、12月22日13時30分から労働会館で開催されました。
総会は、県教組の木下さんが議長に選出された後、庄司会長から戦後60年を迎え、政府、自民党は、なし崩し的な解釈改憲を行って、戦争ができる自衛隊に作り替えようとしている。さらに、憲法改定案を出そうとしており、平和憲法をめぐる状況は危機的だ。本年は被爆60年の節目にも当たるので、労組が統一して署名運動や共同大会を目指すとあいさつしました。
続いて、来賓あいさつとして連合の石井会長が、11月に宮崎で開催されたICFTU(国際自由労連)世界大会の模様を報告。世界平和の達成、飢餓と貧困の克服、労組の組織率向上等15のテーマで活発な議論があったことを強調しました。
社民党の酒井代表は護憲運動と組織の確立を進めると表明。民主党からはメッセージが寄せられました。
県勤協連から来賓として出席した堀田事務局長は、昨年一年間、平和センターと共同行動してきた実績の上にたって、今期も共に平和問題に取り組んで行く決意を表明しました。
総会はこの後、04年度経過・会計報告、05年度活動・財政方針を太田事務局長から提案されました。活動方針の運動基調は、平和憲法の理念を擁護し世界の到達点に立って発展させていくこと。「人間の安全保障」の確立に向け、平和・人権確立・民主主義・環境保全・多文化共生社会実現のため運動していく方針です。提案された各議案は満場一致承認され、議長から解任あいさつとして、教育基本法改悪の動きについて報告があり、16時すぎに終了しました。
■ 静岡県労福協の新春賀詞交歓会開催
静岡県労福協は、連合と共催で05年新年賀詞交歓会を、1月12日、静岡市のターミナルホテルで開催しました。石井水穂会長は「戦後60年の重みを踏まえ、勤労者に有利な活動を展開できる年となるようスタートしたい」とあいさつしました。
来賓として、石川嘉延県知事は「富国有徳・創知協働」のスローガンを紹介、各方面と問題意識を共有化し、県も知恵を出して行きたいとあいさつしました。
交歓会には連合加盟の各単産や労金、全労済など労働福祉事業団体約180人が参加しました。静岡県勤協連も招待され堀田事務局長が参加しました。
■ 清水地域勤労協が05年旗開き開催
清水地域勤労協は、1月14日、18時から清水テルサで、恒例の新年旗開きを開催しました。
小豆沢事務局長の司会で、鈴木会長が「情勢は厳しいが本年も勤労協として頑張っていく、3月の静岡市市議会議員選挙は勤労協の命運をかけて、橋本・水野両氏の当選を期して戦う」とあいさつしました。
県勤協連からは堀田事務局長が旧年中の協力に感謝し、平和な勤労者の生活を守るため今年も頑張る決意と、静岡市議選への協力を表明。
橋本、水野両市会議員は4月の政令指定都市施行をうけて、まちづくりのため、清水行政区の選挙を頑張るとの決意表明がありました。会ではこの後全員でビンゴゲームに興じるなど和やかに新年を祝い8時すぎに解散しました。
この旗開きには大石県勤協連副会長も参加しました。
■ 袋井市勤労協の活動
袋井市勤労協では毎月1回「勤協ニュース」を発行していますが、そのなかから各種の活動について報告がありましたので紹介します。
(1)10月30日、勤協会館で原田袋井市長、鈴木商工課長、萩原広報広聴係長を迎え、勤労協会員35名が参加して市政懇談会を開催した。
懇談のテーマは
・1市2町の合併破たん原因は何か。
・災害等を予測した治水対策。
・市の地震対策。・生活道路の改修。
・太田川、蟹田川の河川改修。
・掲示物の取りまとめ窓口設定
これら6項目をあらかじめ提出し、その回答を項目別に市長から回答を得た。
(2) 12月12日(日)初冬の富士山・忍野八海を楽しむバス旅行45名で開催した。
(3) お正月用のフラワーデザインづくりの講習会を12月26日(日)に勤協会館で開催。華道彩渓流創流の水野緑彩さんを講師に女性会員を中心に受講した。
(4) 勤協では専属の理美容師を配置し、市価の3〜5割の料金で理容できる特徴を生かし、年会費1000円の新規会員の拡大運動を展開している。
(5) 1月22日(土)6時から、原田袋井市長も参加して勤協新年会を開催する予定。
■ 浜松市勤労協の活動
浜松市勤労協では、ほぼ毎月「勤労協だより」を発行して活動状況を周知しているが、昨年12月と本年1月発行の「勤労協だより」から、主な活動状況を紹介します。
(1) 勤労協では、ここ数年「浜松市・市民憲章」の具現化に取り組んできたが、その内容を次世代に託す「浜松市次世代育成支援行動計画」の素案を市が発表、勤労協から5項目の意見を提出、うち2件が文言上の修正として採用された。まちづくりに寄与する活動として評価したい。
(2) 昨年の11月28日、市の委託事業として料理講習会を開催。小山悦代講師の指導で会員27名がヘルシーミートローフのつくり方等を熱心に受講した。
(3) 本年1月21日(金)6時から砂山町のまるだい料理店で、勤労協の新年懇親会を開催する予定。
(4) 本年も恒例によりソフトボール、バレーボール、グランドゴルフの各スポーツ大会の開催を予定
■ 静岡県内市町村の合併状況
05年度の県内では、今年11の新自治体が以下のとおり誕生する予定です。
1月17日=菊川市(2町)、4月1日=袋井市(1市1町)磐田市(1市4町)掛川市(1市2町)西伊豆町
(1町1村)伊豆の国市(3町)沼津市(1市1村)5月5日=島田市(1市1町) 7月1日=浜松市(3市8町1村)
9月20日=川根本町(2町) 10月11日牧之原市(2町)が誕生する。
昨年発足の静岡市、伊豆市、御前崎市と併せて、合併前の74市町村から43市町に減少する。このほか、06年3月の合併をめざして静岡市と由比町、蒲原町の合併協議が続いている。
当該地域の勤労協は新しいまちづくりへ参加していくと共に、新自治体のなかで複数の所在となった勤労協の組織のあり方や、補助金等の助成措置の維持など組織問題にも取り組みを進めていただきたい。
■ 静岡県勤協連掲示板
▼1月29日、本年度第5回県連幹事会を勤労者総合会館で開催する予定。
▼本年度県政懇談会は2月上旬に、災害対策など3つのテーマで開催する予定。
▼ 本年の県勤協連研究集会は2月中旬に静岡市で会する予定。(テーマは未定)
■ 訃報
昨年末に焼津市勤労協会長、伊東達朗氏が病気のため逝去されました。
生前のご功績に感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り申しあげます。
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