No.104 2011年7月29日
■230名が参加して第25回全国総会開く
「頑張れ東北」 の声の中で ―熊本総会
■総会アピール
■第1分科会「まちづくり」発言要旨
■第2分科会「組織づくり」発言要旨
■第3分科会「反核平和運動」発言要旨
■活動・財政小委員会報告
発行●日本勤労者協議会連合会
Tel&Fax 054-273-5130
E-mail shizuoka@kinrokyo.net
◆去る3月11日、東北地方を襲った大地震・大津波、そして原発事故により、数十万人に及ぶ未曾有の被害をだした宮城県連より2名の参加が…
日本勤労協第25回全国総会は6月19日(日)〜20日(月)熊本市「国際交流会館」に於いて18県から、宿泊者165名、日帰り参加者65名の総数230名が参加し開催されました。参加予定の福島県勤労協は全員参加できなかったが、宮城県より2名の参加者がありました。
山鹿市鹿本農業高校伝統芸能伝承部女生徒20数名によるアトラクション「山鹿灯籠」踊りは優雅で哀調を秘めた伝統芸能が披露され、参加者全員が感動させられました。
議長団に熊本県連・新潟県連を選出。高崎 新・日本勤労協会長は「私たちがめざす地域社会は参加・自治・分権・自然との共生、地方分権の社会だ。‘職場・家庭・地域“の3つの分野で活動する人のみが真のリーダーであるといえましょう。地方分権の時代は勤労協(住民運動)の出番である。全国各地区の運動に生かして頂きたい」と訴えました。
続いて、地元熊本県連会長と下記の来賓の方々から歓迎と連帯のあいさつを頂きました。大震災カンパの御礼と現地報告では、仙台市の宇津井賢一さん(日本勤労協副会長・東北ブロック勤労協代表)が「福島原発、女川原発反対運動に長年取り組んできたが、結果的には原発の建設・運転を許してしまった。その事が今回の福島第1原発事故に繋がり、数十万人の被害者を作る結果になってしまった。なぜ原発を許したのか?なぜ原発を許さないところまで運動を深化できなかったか? それが悔やんでも悔やみきれない」と怒りの声を震わせ、「今から仲間たちと全力で復旧・復興に取り組むことがせめてもの私の責任の取り方である」と力強く報告されました。
議事提案では、多名賀事務局長が経過報告と1号議案(11年〜12年年度活動方針)2号議案(11年度〜12年度財政方針)3号議案(物販計画)を提案。3つの分科会で論議を深めることとし、決算・監査報告と予算案は、小委員会で審議することとしました。
◆宮城県連・石川県連・福岡県連より3つの特別報告
その後、運動の交流を深めるため3つの特別報告がおこなわれました。約1時間に渡りそれぞれの活動の経験が報告がされ大変意義ある特別報告でした。(議案書28P〜33参照)
(1)「まちづくりと勤労協」
斉藤武士・宮城県村田町勤労協
(2)「大合併への対応と勤労協の組織づくり
藤田利男・石川県勤労者協議会会長
(3)「護憲・反核・平和運動」
籾井伊佐雄・福岡県飯塚地区勤労協
◆夜はそれぞれの想いで歓迎の交流会
夕食・懇親会も地元実行委員会の司会で、県連別紹介、自己紹介等和やかに開催された。熊本は遠い、更に東日本大震災を受けての開催に参加者の出足が…と開催県では心配も、地元皆さんの熱意とたゆまぬ努力で交流会も華やかに賑やかに開催されました。
◆多名賀さん退任、橋本さんが新事務局長に
2日目は3つの分散会と多名賀事務局長の財政・方針小委員会報告をうけて、活動方針・財政自立方針・物販計画の3議案と活動報告及び会計報告・監査報告が原案通り承認された後、役員改選を行い、下記役員体制を決定した。3期6年間の長きに亘り日本勤労協事務局長の重責を担って頂いた多名賀哲也事務局長が退任し、代わりに静岡県連・橋本勝六さんが選出されました。多名賀さん本当にご苦労様でした。心から感謝申しあげます。
◆「次期26回全国総会は…」の挨拶
最後に総会アピールを採択し、次期2013年第26回全国総会開催県である新潟県連のあいさつを受けたあと、高崎新会長の「ガンバロー」で第25回全国熊本総会の全日程は終了しました。2年後はもう少し住みよい、暮らしよい日本の姿を…と再会を約して、それぞれ帰途に着きました。
☆ブロック・県連別参加者内訳
◆東北4(宮城2山形2)◆関東甲信越10(新潟5長野4神奈川1)
◆東海北陸42(福井5富山8静岡9石川20)◆中・四国10(広島2香川8)
◆九州164(福岡24鹿児島12大分11宮崎12佐賀12長崎19熊本74)
九州ブロック日帰りを含む
■日本勤労協第25回全国総会アピール
日本勤労協第25回全国総会は全国から230名の仲間が結集し、6月19日〜20日の両日、熊本市国際交流会館において成功裡に開催されました。
総会では、全国の勤労協が統一してとりくむ4つの運動課題を確認しました。第一に、住民参加のまちづくりに積極的に参加し、地域に「市民が担う新しい公共の概念」を確立すること。第二に、広域合併で生じた組織問題等にとりくみ、勤労協組織を再確立すること。第三に、地域住民の安全と生活環境を守るため護憲・反核などの平和運動に参加すること。第四に、脱原発・循環型社会をめざす運動に積極的にとりくむ。
3月11日に発生した東日本大震災は東北の仲間にも甚大な被害を与えました。阪神大震災の比ではありません。復興と被災者支援には、日本の社会と政治のあり方の根本的な問い直しが迫られています。3ヶ月たつ今も被災者の生活支援は遅々としています。財界、政府、殆どの政党は「絆と支え合い、痛みの分かち合い」を叫びながら、大企業の250兆円に及ぶ内部留保を「聖域」にし、国民には大増税を求めて恥じません。
同時に起きた福島原発事故は、人類が初めて体験する原発震災です。4基もの多重破壊事故の深刻さは1基だったチェルノブイリをはるかに越えています。東電と政府の対応は、事態を「史上最悪の人災」にしてしまいました。避難は後手後手になり、放射能汚染情報は隠され、再びチェルノブイリの悲劇が繰り返されようとしています。数十万の住民の生活が奪われ、地域社会そのものが崩壊に瀕しているのに、政府と国会は、電力の独占体制と原子力村の利権を維持することに力を注いでいます。
今ほど4つの運動課題の真価と勤労協の存在意義が問われている時はありません。熱い心を持って東北の人々と連帯し、強いもの勝ちの政治と社会の変革に立ち向かいましょう。事故の収束は「終息」ではありません。被ばくの被害は、これから深刻な形で何年も続くのです。福島の被災者の棄民化を許さず、一刻も早く脱原発社会の実現をめざしましょう。失われた「公」の精神を地域の生活・労働・福祉・平和・環境すべての領域で再建する中から、勤労協の運動と組織を生き生きと発展・拡大しようではありませんか。
2011年6月20日 日本勤労協第25回全国総会参加者一同
■第1分科会「まちづくり」発言要旨
●座長 梨本重雄(日本勤労協事務局次長)
執行部 酒井桂之(日本勤労協副会長)
参加者80名 発言者10名
●問題提起 酒井副会長
(1)25回総会を迎える、地域にねざしたまちづくり、全国に学び合う総会に意義
(2)少子高齢化の中で、ボランテイア、NPO法人などと共に会員が生き生きと働く
(3)自前の議員づくり、若い人、女性の参加をどうして行くか。
★篠原悦子(香川・三豊勤労協)
総会、夏祭り、地引網、清掃、市政懇談会を開催している。問題点は高齢化、退職者の組織化が進まず会員が減少している。会費は年1000円を各地域で集金している、会費の半分を記念品として配る、集金は抵抗なく出来ているが、市の補助金は年々減ってきている。各取り組みを市に案内し、見てもらっている。今後の課題はなんといっても会員拡大である。
●座長 長野の勤労協まつりを見に行った。
★東田 誓(熊本・豊野地区勤労協)
老人会に入っている老人だが、勤労協の状況は、発足当時からかなり違ってきている。社会を変えていかなければならないと地域からの闘いを組織、労働組合の延長としてガンバレたが、今、曲がりなりにも総会程度の活動はやっているが・・・・以前は地域に13〜14の勤労協があった。小さな村(1000人程度)で全労済、労福協への加入運動の取り組みを進めている中で、勤労協の運動が見直された。農民と勤労者がずっと労農提携を進めている。年間1000円の会費で会員30人は運動を通じて資金積立てをしているが、もう一歩進んで女性を運動の輪に取り込んでいかなければならない。高齢化も進み若者をどう取り込み、組織し育成していくかが問題である。
★江藤浩道(九州代表・世話人)
今、行政がまちづくり対策を進めてきている。そんな中で勤労協は何をすればよいか分らなくなり、他に女性の団体もあり、原発問題等に取り組みが見られるが、勤労協と同じ視点でなってきている。総会で飲み会をやり、その会費と一緒に勤労協の会費を徴収するしかない。運動はしているが連携されていない。イベントも行事として開催されているが、運動としてやられていない。勤労協はそれが出来る団体ではないかと思う・・・
★石神斉也(鹿児島・護憲・平和フォーラム)
行政との、共生・協働のまちづくりをめざしているが、行政は口を出さない。「首長の暴走」という本が出ているので、これを読んで真のまちづくりを目指したい。
●座長中間まとめ
勤労協運動は何をすればよいのか悩んでいる。労働運動の延長としてというのも一つの運動であって地区労運動と勤労協運動を分けていた。個人会員・労組員会員と組織の仕方もまちまちだし、若い人の加入がない等・・・何故運動として繋がっていかないか?総会が中心となり他の取り組み、運動が行われていない等。また自治体の「まちづくり」の取り組みが、勤労協の活動より上回ってきている現状。
★斉藤武士(宮城県村田町勤労協)
「まちづくり」この言葉は響きがよい。行政が主体にならざるを得ない状況だ。まちには情報がいっぱいあるが整理がつかない。福祉などの取り組みを行うときはプロの話を聞くのがよい、専門的知識が必要になってくるので一つ一つ整理しながら取り組みを進めていけばよい。提案・計画・形にすることが大事。ガイドさん、学校の先生等にお願いして取り組みを進めている。もちろん情報を整理することが大事だが、ボランテアは無償では、なかなか長続きはしない。有償でお願いするのが良い。
★吉岡純一(石川県小松勤労協)
連絡協議会を作る活動している。小松には、自衛隊基地があり、騒音調査等をやり、基地反対闘争を30年近く闘ってきている。15年になるふれあいネットワーク活動もやらなければならないし、悩みは役員の高齢化などである。
★太田 強(静岡県袋井市勤労協)
会員数1200名ほど、会費は年1000円、市補助金、80万円以前は120万円だったが年々減らされた。毎年定期大会後は、講演会を実施している。各ボランテア活動。植樹と海岸整備を年数回実施している。毎月老人ホームへ理容サービスを実施。また勤労協で美容室、理容室等を市価の半額程度の料金で運営している。市政懇談会を開催し要望、回答を貰っている。市議を定期的に呼んで議会報告会を開催している。平和運動は平和写真展・パネル展を取組んでいる。またバスツアーで会員の親睦を図っている。
★石神斉也(再)
命を大切に安全・安心のまちづくりを進めていきたい。
★東田 誓(再)
楽しくやろうじゃないかと考えているが会員が増えないし、みな理屈が先に立つ、女性が集まれば活動は楽しいし、人も集まるので、また頑張って楽しい運動をやろうと考えてる・・・・
★堀内武治(静岡県連会長)
掛川市は浜岡原発に近い。脱原発の運動を、原発とはどんなものか知らない人が多いので過日原発ツアーを企画したら定員30名の応募がすぐに集まった。頭から脱原発だけではなく、現実を見ることが大切だ。
22年間取組んだ大きなまちづくりの取組みをしている。昨年「非核都市宣言」を取り組んだ。そして市として行動を起こすように働きかけた。「非核都市宣言」アクション、記録写真資料展、パネル展を勤労協主催で図書館のロビーで開催し、3日間で784名参加があった。
■第2分科会「組織づくり」発言要旨
●座長 清水可晴(長野県勤労協事務局長)
執行部 高崎新(日本勤労協会長)
執行部 宇津井賢市(日本勤労協副会長)
参加者50名 発言者 10名
●問題提起(宇津井副会長)議案書16頁〜17頁参照
★新井敏男(長野県飯田市勤労協事務局長)
勤労協まつりについて、飯田市勤労協を中心に地域に呼びかけて取り組み、一般の人、各団体より80万円の参加金、行政より20万円の補助金であとは手弁当で取り組んでいる。昨年は3,000人の参加者があり、行政を通じてチラシを全戸に配布し、給食フェア、親子ふれあい木工教室を行った。又満蒙開拓史記念館の建設に向けて取り組んでいる。
★橋本勝六(静岡県清水地域勤労協)
静岡県より100万円の助成金を頂き、1月〜2月に勤労協の要望の申しいれを行い意見交換を通じて要望をお願いしている。年1回研究集会を行っている。単協は各地にあり掛川市勤協、袋井市勤協では事業活動を行っている。清水地域では組織に加えて、高退会を9団体(900名)で、平和活動では清水平和の塔を100万円寄付して400万円で建設し、現在も守っている。
★熊本県連)
熊本地区の現状は、年間行事として、スポーツ交流でミニバレーを行っている。熊本市より50万円を頂き、今は、地域の参加者が多くなってきている。熊本市勤協連では豊野地区勤労協とフルーツ会員との交流を行い、年会費が10,000円で年4回のフルーツが届く。年会費の内、豊野に1,000円、熊本に1,000円支払っている。昨年は104名が会員となりその内4名は遠方へ贈答として送っている。昨年までは10名の市議がいたが8名に減少し、新しい地区割の中、政令都市に向けて議員づくりをどのように取り組んでいくか。・・・熊本市は飲料水を地下水で賄い、勤労協も販売している。
★村松哲生(香川県高松勤労協副会長)
統一選挙で34名の議員の当選を得た(勤労協の応援を貰ったので)高松に18の単協があり、年1回は各地区で取り組みを行い、花木の寄せ植え講習会は女性に人気があり、ビール大会、もちつき大会等行われている。三豊市勤労協では、600名〜700名でこども参加の取り組みを行っている。
★藤田利男(石川県連会長)
青森全国総会に参加して来たが、青森勤労協が解散してしまうと議案書をみてびっくりした。歴史ある青森勤労協がと、私もやめようと思った。議案書で分かるように勤労協運動を紹介して欲しい。すべての県・地域で勤労協がつくられることをのぞむ。再生に向けて青森勤労協の取り組みを行ってほしい。
●高崎 新(日本勤労協会長)
すぐれた所もある一方、停滞単協もある。問題点を出して、運動を地域を中心に行って行くことが必要、又、労働者中心の運動から高齢者が多くなり、その組織づくりを進めたい。運動の原点に帰っての取り組みが必要、後継者づくり、リーダーづくりも課題。住民に信頼される運動が行われていない、地域の窓口となり、悩んでいること等、時代にマッチした運動で地域を住みよくすることである。
★坂本 浩(長崎県連事務局長)
県連として開店休業が多いが、大村地区、島原(森岳)は取り組みを行っている。発足当時は120の単協で14の地区労が中心になって行っていた。地域住民の取組もあり、広域合併により79→20地区になり年とともに高齢化もあって減少し休業、若い人たちは勤労協運動に参加しない。11地区を中心に再建に取り組みたい。
★柳瀬映二(佐賀県平和運動センター)
昨年は、5月29日集会をおこなったのみ、今勤労協は一人が中心になりマーケット(市場)を出し、600名が参加して取り組んでいる。勤労協も「バカ」が2名いれば運動は進む。基山勤労協では運動が行われている。来年は九州勤労協交流研究集会が佐賀で開催されるがどのようにしたらよいのか。会議のみで取り組みがなっていない。原発2号基プルサーマル発電、3号基稼動が行われようとしている。6月23日デモをして阻止しようとしている。福島県より昨年来てもらい講演をして頂いた。
★村松哲生(香川県高松勤労協)
ブロック会議を行っているが、途絶えたのは財政的に金がなくてできない。中・四国で広島、香川、愛媛、50名で交流を行っていたが、なくなり状況がわからない。ブロック活動費を出したらどうか、四国は復活してほしい。
●高崎 新(日本勤労協会長)
各ブロックづくりの仕掛け人になってほしい。九州は大分が県勤協連をつくり、宮崎県勤協連ができるまでやらなければならない。九州は24回研究集会を行っているので、各ブロックでも研究集会を行ってほしい。今回、東北ブロックの参加者分を九州ブロックがカバーしている。
●座長
関東甲信越ブロック交流会は昨年新潟市で行われ、来年度は群馬県で行い予算3万円、一泊13,000円で、手弁当で行う予定。幹事会で会費等の方針を検討してほしい。
●宇津井賢市(日本勤労協副会長)
東北ブロックは4県あったが、一昨年青森が全国総会を最後に青森市内に3地区勤労協があったが、運動の中心になっていた1人が引退し運動が出来なくなった。秋田、岩手はオブザーバーで参加している。会費は滞こうっている。福島は1年未納です。物資販売に取組めない所は他で補充している。
★太田由美子(宮崎県女性会議)
主婦の代表が3名で参加。勤労協は高齢者が多く、自信をなくしている。市民が参画だきる運動を今後も取り組んで行きたい。
★山本 正(富山県くれは勤労協事務局長)
現在23名で個人加盟。50周年を迎える。高齢化しているが、県議、市議を1名ずつ抱えている。選挙は組合ではだめで、勤労協で取り組んでいる。まちづくりで富山市に要望書を出し、勤労協として住みよい地域づくりのため、議員を通じてまちづくりを行う。活性化をはかり、会員の拡大を行う。
●まとめ 高崎新(日本勤労協会長)
10名の皆さんより発言がありました。中央集権→市民社会ができていない→自分たちだけの運動になっている。地域に合った運動→組織作りの仕掛け人→かけこみ寺になる→住民と共に取り組む。財政は運動を行えば付いてくる。福岡県は行政からの補助はなく、物資販売等で財政作りを行い、各団体など名刺・広告等で金を作っている。自ら地域を変えていく方向性を持って、1単協、1住民運動に取り組んでいこう。
■第3分科会「反核平和運動」発言要旨
●座長 加世田和志(長崎県山里勤労協)
執行部 篠原清(日本勤労協幹事)
執行部 多名賀哲也(日本勤労協事務局長)
記録 原憲一(佐賀県基山勤労協)
参加者50名 発言者14名
●問題提起
昨日の特別報告と脱原発について嘉飯地区の報告を最初に討論を進めたい。
★池田昌信(福岡県直方鞍手勤労協)
12万都市に13勤協。部落開放共闘の取り組み、毎月「3の日行動」は98回目の行動。地区労センター解散で地域ごとに「平和憲法を活かす会」を結成、10,21反戦平和コンサートに激励の声とご苦労さんの声がかけられる。田川地区は「9の日」行動。今、幅広い地域の平和運動センターとして活動を拡げている。先日7回目の総会実施。原水禁運動と連携し、直方では平和学習や市民集会等実施している。
★原 憲一(佐賀県基山勤労協)
年間を通して玄海原発の闘いを中心としている。
★多名賀哲也(日本勤労協事務局長)
石川県の羽咋市志賀原発2号基の監視する行動にとくんでいる。ヨウ素材を1、000人分購入備蓄。チェルノブイリ事故でポーランドでは直ちにヨウ素材を配布し子供たちの被害はなかった。
福島は集団疎開を提言すべきではないか?ポケット線量計、原発従事者に線量測定器は足りているのか。(測定器を会場え回す)
★穴田昭一(石川県小松市勤労協)
全国的に原発訴訟はどうなっているのですか?それに対して我々はどのように対応していったらいいのですか。
★籾井伊佐雄(福岡県嘉飯勤労協)
糸島市二丈町は玄海原発より20K圏であり不安。しかし、原発立地自治体でないため、防災計画地域の設定がない。糸島市には佐賀県、九電からも玄海原発の情報伝達は全く入ってこない、総て国のいいなり、自分の身は自分で守っていくしかないのか・・・
★多名賀哲也(日本勤労協事務局長)
30K圏〜40K圏といわれているが、再稼動をするかどうかが問題。脱原発運動を関係県、玄海町周辺自治体へ拡大し自家発電能力、大企業医療機関等と随時契約をしながら、住民は節電に心がけ再稼動阻止。電気料金に上乗せ分は原子力交付金4000億〜5000億として使用されている。
★座長加世田和志(長崎県山里勤労協)
ジョージワシントンの佐世保母港化阻止の現地闘争本部は空母寄港への抗議行動の展開を実施。
★山崎未一郎(新潟県吉田勤労協)
10,000人が福島から避難してきているのに、脱原発の訴えは全県的な動きになってきていない。柏崎原発を持っている新潟県でもそうだ。今、柏崎原発で動いていない炉があるが、休止中の3号機を動かしたいという動きがある。再稼動を許さない運動を展開していくのが急務。
★篠原 清(日本勤労協幹事)
電力資本は四国で500万KWは伊方原発で発電し、3号機はプルサーマル、原発依存度40%台であるが、東電の事故後、四国電力は伊方原発に対して岩盤が硬いから心配ないとの繰返し。新幹線、飛行機事故は起きうるし物理的には原因が分かる。原発は事故が起きても原因が分からない。
★窪山重澄(福岡県朝倉勤労協)
朝倉は人口10万人、地区勤協は13単協―8単協〜9単協は活動を展開中、9条の会組織について共産党と社民党と一本化をめざしてきたが、昨年12月長崎講師を呼び憲法学習会。3月4日に住民運動団体が9条を守る10万人の会あさくらを結成。8月6日、旧甘木市は市民平和祭の取り組み、子供の参加を呼びかけている。
★篠原 清(日本勤労協幹事)
四国高松三豊勤労協9条の会は前文を柱としている。年会費1000円、5月3日は憲法学習会を開催している。緑のステッカー運動(車・自転車・家)で横断的組織に広がりを期待している。
★福井 豊(静岡県連事務局長)
静岡はほとんどが個人加盟で、1単協は団体加盟。反核平和運動、非核宣言都市24市町、平和市長会議に15市が参加している。行政としての平和のとりくみは皆無に近いが単協としてアクションを起こした。節目の被爆65周年原水禁世界大会と連動して、各単協は、戦争・平和パネル展、語り部、平和の塔清掃など市民の参加しやすいイベントの実施に取り組んだ。焼津市勤労協は第五福竜丸を後世に引き継ぐ運動を続けている。市長は勤労協出身で平和賞を設けた。護憲活動、9条を守る会は2005年に結成し4団体9地域が5・3憲法集会、9条を軸に30,000人の参加活動を進めている。
川棚ダム建設を強引に進めているが田園地帯で棚田百景に選ばれている景勝地で11戸58人が反対農家だ。県と佐世保は、検証会を実施し「ダムありき」とし「水は有事」のために必要なんだと実施。3.11以降佐世保に原子力潜水艦が次々と寄港し母港化に突き進んでいる。
★籾井伊佐雄(福岡県嘉飯勤労協)
護憲勢力の力を行政、議会に反映させていくべき。非核都市宣言、平和市長会議に加盟している。勤労協出身首長・議員は首長1、市議8、町議2、住民が行政・議会を監視していく事が必要。平和行政、地域で戦争平和にかかわるいろいろな取り組みを掘り起こそうではないか。8.6、12.8など祈りの集い、デモも行っている。
◆篠原 清(日本勤労協幹事)集約
いろんな意見・報告も千差満別、影も形もないもないところもある、草の根の運動を求められている。今、勤労協の出番である。
■活動・財政方針小委員会報告
― 特別報告と並行して開催
●約30名が出席
●座長 梨本事務局次長
●提案と閉会総会への報告 多名賀事務局長
事務局長・多名賀から、09〜10年度の決算報告・11〜12年度予算案について報告・提案し、水上賢市監査(福井県連)が監査報告を行いました。決算・監査報告については、物販収入の説明部分を一部修正して承認され、併せて神奈川県連の脱退に伴う未納金の欠損処理も承認されました。第2号議案・財政方針と第3号議案・物資販売事業計画は原案通り承認。予算案については、未収金額の記載漏れを訂正した上で承認されました。
討論では、各県から宮城県連・福島県連の組織・財政を心配する発言がありました。しかし、出席した宇津井・東北ブロック事務局長から「石巻市、名取市、仙台若林区は会員の死亡・家屋流失など大被害を受けたが、県連として救援・情報収集にしっかり対処している。福島の双葉地方勤労協は地域自体が消滅し分散する状況にあるが、県連の中心は福島市など県央部にあり、健在である。今後もブロック活動を堅持したい」と、心強い発言をうけました。
また、この間、お願いしてきた東日本大震災・東北ブロック支援カンパについては開会総会での参加者カンパを含め100万円を超えることは確実です。できるだけ早く、確定額を各県連に報告することとします。 以上、小委員会の結果も含め、報告と1〜3号議案を総会で承認頂くようお願い致します。
■勤労協東北関東大震災支援金ご協力感謝致します
先にお願いいたしました。支援金は7月22日現在の集約ができましたのでご報告いたします。勤労協(個人含む)28件 1,036,045円 ご協力有難うございました。
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