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日本勤労者協議会連合会
にほん勤労者ネットワーク

 No.93 2009年7月1日

第24回全国総会報告特集号

221名が参加して第24回全国総会開く

●大分県連と神奈川2単協があらたに参加!
●歓迎・激励の言葉をいただいた来賓の皆さん
●運動の共有へ静岡・熊本・山形から特別報告
●かほく市・中能登町勤労協の余興も交えて大懇親交流会
●大沼さんが退任、高崎さんが新会長に
●矢野俊雄・熊本県連事務局長が挨拶「次期総会は熊本で!」
●日本勤労者協議会連合会09年〜10年度役員体制
●総会アピール
●ブロック・県連別参加内訳

活動・財政方針小委員会報告
第1分科会「まちづくり」
第2分科会「組織づくり」
第3分科会「草の根からの平和運動

発行日本勤労者協議会連合会
Tel&Fax 054-273-5130
E-mail shizuoka@kinrokyo.net

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憲法を護る

第24回全国総会

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■大分県連と神奈川2単協があらたに参加!

 日本勤労協第24回全国総会は2009年5月31日〜6月1日、石川県加賀市・山代温泉「ゆのくに天祥」で、21県221名が参加し開催されました。(内訳は別掲

 180名の参加目標を大きく上回るとともに、新規加盟した大分だけでなく、神奈川県からも横浜市栄区、藤沢市の2単協がオブ参加したことは大きな前進です。

 女性3名による藍太鼓のオープニングの後、酒井桂之・日勤副会長が開会あいさつし、議長団に中道雄太郎・石川県連副会長と江藤浩道・九州勤労協代表委員を選出。大沼信徳・日勤会長が地元・石川の準備に感謝すると共に、「来る総選挙で与野党逆転をかちとり、政治を国民の手に取り戻そう」と主催者を代表し訴えました。

 続いて、地元の藤田利男・石川県連会長と下記の来賓の方々から歓迎と連帯のあいさつを頂きました。議事提案では、多名賀事務局長が経過報告と1号議案−09〜10年度活動方針、2号議案・09〜10年度財政方針、3号議案・物販計画を提案。3つの分科会で論議を深めることとし、決算・監査報告と予算案は小委員会で審議することとしました。

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▼歓迎・激励の言葉をいただいた来賓の皆さん

◆杉本勇寿・石川県副知事
◆大幸 甚・加賀市長
◆上田弘志・連合石川会長
◆福山真劫・平和フォーラム/原水禁事務局長
◆柚木 光・県平和運動センター代表
◆盛本芳久・社民党県連合代表代行
◆一川保夫・民主党石川総支部連合会代表(参院議員)
◆顧問県議団(山根靖則県議、若林昭夫県議、盛本芳久県議。山根県議が代表して挨拶)
◆河淵尚志・北陸労働金庫理事長、橋本和雄・全労済石川理事長(労金が代表し挨拶)

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■運動の共有へ静岡・熊本・山形から特別報告

 休憩の後、運動の交流を深めるため3つの特別報告が行われました。(議案書p30〜35参照)翌日の分科会討論に向け、リアルな問題提起になったと思います。

(1)「まちづくりと勤労協」  太田強・静岡県連袋井市勤労協事務局長
(2)「熊本県岱明町勤労協活動報告」  安田敬一・熊本県連岱明町勤労協
(3)「草の根からの平和運動」  結城正・山形県連村山地労連会長

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■かほく市・中能登町勤労協の余興も交えて大懇親交流会

第24回全国総会 

藤田利男石川県連会長 夜の懇親・交流会は中江川・石川県連副会長の司会で、かほく市勤労協の民謡グループ・金谷さんら6人による山中節や越中おわら節の踊り、中能登町勤労協・宿谷さんの手品を交え、にぎやかに進められました。

 恒例のブロック・県連別の紹介に入って座はさらに盛り上がり、中締め後も立ち去りかねるグループも多かったようです。

 藤田会長、小西直事務局長をはじめ加賀市と小松市の地元実行委員会の皆さん、本当にご苦労様でした!


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■大沼さんが退任、高崎さんが新会長に

大沼さん 2日目は朝8時半から約2時間、「まちづくり」「組織づくり」「草の根からの平和運動」の3分科会を行った後、閉会総会に移りました。

 多名賀事務局長の小委員会報告をうけて、活動方針・財政方針・物販計画の3議案と活動報告を原案通り承認しました。


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■矢野俊雄・熊本県連事務局長が挨拶 「次期総会は熊本で!」

高崎新会長 最後に、梨本重雄・事務局次長提案による総会アピールを採択。

 次期(2011年)開催県の矢野俊雄・熊本県連事務局長から「第25回全国総会はさらに多くの女性が参加するよう全力を上げ再会しよう」とのあいさつをうけ、方針実現への決意を込めた高崎新会長のガンバローで全日程を終了しました。


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■日本勤労者協議会連合会09年〜10年度役員体制

会長 高崎新 (九州ブロック、福岡県連)
副会長 酒井桂之 (東海北陸ブロック、富山県連)
副会長 宇津井賢一 (東北ブロック、宮城県連)
事務局長 多名賀哲也 (東海北陸ブロック、石川県連)
事務局次長 梨本重雄 (関東甲信越ブロック、新潟県連)
幹事 篠原清 (中・四国ブロック、香川県連)
会計監査 水上賢市 (東海北陸ブロック、福井県連)
会計監査 佐藤浩良 (東北ブロック、山形県連)

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■総会アピール

総会アピール

 日本勤労協第24回全国総会は全国から221名の仲間が結集し、5月31日〜6月1日の両日、加賀市山代温泉・ゆのくに天祥において成功裏に開催されました。

 総会では、全国の勤労協が統一してとりくむ4つの運動課題を確認しました。第1に、住民参加のまちづくりに積極的に参加し、地域に「市民が担う新しい公共の概念」を確立すること。第2に、広域合併に伴って生じた組織問題等にとりくみ、勤労協組織を再確立すること。第3に、地域住民の安全と生活環境を守るため護憲・反核など草の根からの平和運動に参加すること。第4に、循環型社会をめざし地域における環境問題に積極的にとりくむことです。

 年末から年始にかけて多くの非正規労働者が路頭に切り捨てられていく状況は、日本の国のセーフティネットがどんなに脆いものになっているか、まざまざと見せつけました。ちょうど、ガタガタになっていた建物が地震のひと揺れで崩れてしまうのに似ています。決して「百年に一度の不況」のせいではありません。それでもなお、大企業と特権官僚を守るためバラマキ政策を続ける自公政権に対し、私たちは目前に迫った総選挙で、明確な審判を下さねばなりません。

私たち勤労協もまた存在意義が問われています。今こそ、熱い心を持って、勤労協の組織拡大に打って出るときです。縮こまらず状況と向き合い、苦しんでいる仲間と連帯しましょう。「人の世に光あれ!」と願う人々とふれ合い結びつき、失われた「公け」の精神を地域の生活・労働・福祉・平和・環境すべての領域から再建していきましょう。

2009年6月1日
日本勤労協第24回全国総会参加者一同 

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■ブロック・県連別参加内訳

▼東北40(青森2 秋田1 宮城21 山形7 福島9)
▼関東甲信越25(新潟7 栃木1 長野13 群馬2 神奈川2)
▼東海北陸123(静岡19 福井11 富山22 石川71)
▼中・四国9(香川9)
▼九州24(福岡11 熊本4 長崎4 大分1 宮崎2 鹿児島2)

第24回全国総会

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■活動・財政小委員会報告

活動・財政小委員会

特別報告と並行して開催
 
▼5ブロック・19県連役員、約40名が出席
▼座長 梨本事務局次長
▼提案と閉会総会への報告 多名賀事務局長

 はじめに多名賀事務局長から、07〜08年度の決算報告・同会計監査報告・09〜10年度予算案について報告・提案し、水上賢市監査(福井県連)が監査報告を行いました。

 決算・監査報告については、物販収入の説明部分を一部修正して承認され、併せて神奈川県連の脱退に伴う未納金の欠損処理も承認されました。第2号議案・財政方針と第3号議案・物資販売事業計画は原案通り承認。09〜10年度予算案については、前期予算額との比較欄を削除して承認されました(事務局の校正漏れのためで、お詫び致します)。
討論では、とくに物販活動で宮城、福島などから物販収入が県連財政の中心となっているため、とりくみ方や目標の再検討と今後の展望を求める意見が出されました。九州ブロックからは物販を運動としてとらえることが必要、との発言もあり、幹事会での検討課題としました。

 また、連合中央への支援要請を求める意見もありましたが、現状では平和フォーラムと各県平和センターへの働きかけを強めることがより重要だという意見が多く、日本勤労協としても福山・平和フォーラム事務局長の来賓出席を契機に、要請を強めることとしました。
  以上、小委員会の結果も含め、報告と1〜3号議案を総会で承認頂くようお願い致します。

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■第1分科会「まちづくり」 

第1分科会

●座 長 中村均(富山市藤ノ木勤労協副会長)
◎執行部 酒井桂之(日本勤労協副会長)梨本重雄(日本勤労協事務局次長)
*参加者 約80名 発言者8名
●提起(酒井副会長)議案書p18〜19参照

◆須田勝利(福島市)

 市議4人・県議1人をもつ。市政報告会を実施。要望を聞き市政へあげる。飯坂線の安全対策要求し、信号機設置などを実現してきた。障害者自立促進施設設置についての申入れも行って市民の認知・理解を求め、要求は解決するまで行うことをモットーにしている。また、全労済と提携して勤労協共済を実施している(祝い金6,000円など)。

◆中村均[司会] 

各地で問題の、合併に伴う助成金の扱いについて。富山市では昨年、4つの旧単協がまとまり富山市勤労連を発足。満額ではないが市の助成金は一本化して勤労連に交付することになった。

◆石川健治(仙台市泉勤労協)

仙台市に合併してから助成金なし(*合併前は7万円)。会費300円、事業収入で活動。勤労協独自の活動と行政に呼応した取り組みを実施。市への要望は行っていないが、やってみようと思う。

◆堂下健一(石川・志賀町勤労協会長)

 全国が注目していた志賀原発2号機差止め訴訟は3月18日、高裁の逆転判決で敗訴し、臨界事故隠しで長期停止していた1号機も運転を再開した。原点に戻り、命のネットワークを含め地元の思いに依拠しながら運動をつくり直したい。また、正規・非正規を問わぬ解雇に対し、勤労協で「首切りを許さず労働組合をつくろう!と8,000枚の地域ビラを折込配布した。

◆佐々木重光(長野・飯田市勤労協会長代行)

 まちづくり基本条例は議会主導でつくり、現在推進している。勤労協は、まちづくり委員会、地域推進委員会に勤労協の役員が参画している。勤労者祭りは連合にも声をかけて実施。河川清掃や駐輪場の整備等等も行っている。

◆猪狩(福島・双葉地方勤労協)

 会員親睦会と年1回「山を見る会」を行う。福島原発10基だけでなく、その交付金で5つの巨大ダムができ自然破壊がすすむ。反対運動は実らなかったが、山を見ながら自然破壊に対するチェックを続けている。地域住民にも呼びかけて見る会への参加を得ている。(資料配布)

◆板垣幸三(新潟・西蒲勤労連議長)

 東北電力の巻原発計画を住民投票で阻止したが、柏崎刈羽原発が存在。引き続き反対運動に参加してきた。現在、西蒲地区に勤労協の市議がいない。町立病院の救急体制充実を求め要望書を提出しているが、新潟市に合併後は民営となり進んでいない。やはり議員をもつことが大切。組織の現状は、仕事に追われ地域に足を運べない。助成金50万円も合併で28万円台に減額された。

◆赤井辰吉(石川・かほく市勤労協)

 合併5年を迎えた。市長の姿勢に疑問はあるが、必ず市長との市政懇談会を実施。個人会員300人。 旧3町のうち1町は組織なし。グラウンドゴルフ大会、バス旅行、家庭菜園、多くのボランティア活動を通じて会員拡大、会費徴収を行っている。

●座長
  とくにマトメは行いませんが、基調提案と8名の報告をふまえて地域に持ち帰り、今後のまちづくり運動に活かしていただくようお願いし、本分科会を終了いたします。

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■第2分科会「組織づくり」 

第2分科会

●座 長 矢野俊雄(熊本県連事務局長)
◎執行部 大沼信徳(日本勤労協会長)高崎新(日本勤労協副会長)
*参加者 約80名  発言者9名
◆提起(高崎副会長)議案書p17〜18参照

◆山本正義(福岡・朝倉地区勤協連会長)

 当初は労組中心。13単協から現在は8単協。「1人いればできる。やる気があればできる」を合言葉にやっているが、若者・女性が中々難しくOBが中心だ。硬いイメージがあったので名称を変えた(甘木を住みよくする会など)。役員は各単協から選出し、会議は代理を含め全員出席で運営している。連合会の活動−交流研修会では他地区勤労協との交流に初めての人を呼んで成功し、以後リピート参加している。平和運動などへも会員外の人に声を掛けている。地域では空き缶拾いのボランティア活動などを通じて組織化をはかっている。(資料配布)

◆若生吉市(仙台市泉勤労協)

 20年前の結成時は労組中心だったが、今は個人加盟主体で60〜70人が活動。自力資金作りも行っている。「区民ふるさと祭り」へ役員派遣やテント2つを出店するなど参画し、焼きそば・たこ焼き・飲物の販売益で年間活動費も捻出。昨年は雨で大打撃、今年は挽回したい。その外、食・みどり祭り、朝市ツアー、社民党などとも連携している。課題は資金作りと会員の拡大だ。仙台は泉など7つの単協があり、それぞれ社民党市議がいる。今総会には5名が参加した。(資料配布)

◆平田一俊(富山・高岡市勤労協)

 全逓OBだが、高退連として1千万人署名もやった経験あり。勤労協が反核などで全国一斉署名をやって組織拡大につなげられないか。天皇が5月3日に憲法を読んでいるとの話や青山裁判長(富山出身)のイラク派兵違憲判決もある。地元では講演会などしているが、全国的活動を求めたい。

◆盛田 正(石川・羽咋市勤労協会長)

 志賀原発への活動が勤労協でも大きな課題。羽咋市・志賀町など2市2町で会員150世帯が原子力立地給付金・年4800円を拠出し「命のネットワーク」をつくっている。JCO臨界事故で住民を被曝させるだけの防災計画の実態が分かり結成した。3種類の放射線測定器20数台を配備して自主防災・放射線監視にとりくみ、会員家庭には隔年でヨウ素剤8千錠を配布。(資料配布)

◆座長
  泉勤労協の方に「朝市バスツアー」をもう少し詳しく。羽咋の方へ「ヨウ素剤」のことは初めて聞いた人が多いので、これももう少し報告をお願いしたい。

◆泉勤労協・若生

 正月用品の買出しツアーが目玉。バス代500円、家族連れOKなので奥さんや子どもにも好評。

◆羽咋市勤労協・盛田

 ヨウ素剤は個人では中々買えない。原発周辺の保健所等に置いているが事故時には間に合わない。大量購入し会員家族700人に配布(1日2錠×5日分=10錠)。余ったお金で測定器を新規購入。

◆仁杉秀夫(静岡・三島市勤労協副会長)

 静岡の勤労協は三島も含め多くが減税型。三島沼津沖コンビナート阻止闘争など大きな運動もあったが、今は活動が停滞している。2つ紹介したい。@議案書P51参照。自然が荒れて、孟宗竹が増え里山が壊れてきた。助成金もあり市の再生計画に協力し、自らの環境意識を高めようと竹林育成と「竹の子狩り」を実施。この新規行事で会員も増えた。A昨年5月、「三島ふれあいユニオン」を結成し私が副委員長に。議案書P15にあるように非正規の労働相談が相次いでいる。勤労協即ユニオンとはならないが支援するのに有効と思う。労働運動の再生にもつながると思う。

◆小野昭一(宮城県連事務局)

 宮城県連は11単協あるが4〜5は休眠中。県連総会は毎年、仙台と他地区で交互に開催。幹事会は年4回程、物販や東北ブロックの活動報告もある。財政は平和労組会議の補助と物販収入だったが、2年前に補助がなくなり物販だけとなった。市議を中心に休眠中の市内単協の再生に努める。仙台以外の各単協も1〜3名の議員がおり自治体要請も行っている。
住民参加では行政懇にトップが入って関わっている。合併に伴う広域化への対応も問われる。朝倉勤協連の「名称変更」は参考にしたい。救援米活動にも積極参加、「食・みどり・わいわい祭り」に出店して収益を上げている。一番の課題は休眠中の再生と財政。自治体助成が1単協しかなく、他は自主財源しかない。当面、物販しかないが年に何回もできず、もっと工夫が必要だ。

◆伊原耕作(長野・飯田市勤労協鼎支部長)

 組織拡大が最大の課題だが、なかなか進まない。従来の政党系列的な形ではない運動が必要だ。

◆和田栄次郎(山形県連会長)

 県連結成は能登路総会前年の86年。日本勤労協加盟は十何番目かで遅い方だ。地区では休業中が目立ち、再建へ様々なとりくみをしている。数年前にある市の単協から県連脱退届が。説得したが今なお不参加だ。そんな単協もあり各地区へのオルグに力を入れている。

◆小坂正人(石川・津幡町勤労協副会長)

 昨年、結成50周年事業を開催した。町の助成もある。助成を確保し続けるため勤労協をさらに認知させる活動が必要だ。他方、ボートピア=場外舟券売場誘致など住民の声に反した町の施策に反対する運動も重要であり、つらい場面もある。

●高崎副会長<まとめ>

(1)羽咋、三島の活動を評価したい。生活に関わることは全て勤労協の課題。そういうものを運動化すれば、必ず住民が注目するし信頼を得ることができる。組織化にもつながる。かつて日本勤労協は30数万だったが年々減ってきた。ぜひ組織作りを進めてほしい。2人いれば勤労協はできる。

(2)財政問題は自力しかない。行政や平和センターなど労組の助成や補助は今あっても将来はなくなるだろう。知恵を出し合ってもらいたい。

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■第3分科会「草の根からの平和運動」 

第3分科会

●座長 茂木憲夫(福島県連会長)
◎執行部 多名賀哲也(日本勤労協事務局長)篠原清(日本勤労協幹事)
*参加者 約50名 発言者8名

●提起(篠原幹事)議案書p20参照

 香川で前回、護憲大会を受け入れた時はタテ指導型の運動だった。今回、護憲全国大会を受け入れる事になって県内8カ所に地区護憲を組織して取り組んだ。目標がないと運動は進まない。政治活動を避けるのではなく、意識的に自前の議員をつくるとりくみも追求してほしい。

◆奈良岡克也(青森県連会長)

青森総会への協力に感謝します。4・9反核燃の日全国集会を行い1300人が参加した。六ケ所再処理工場では試験運転中に事故が多発しており、試験終了時期が16回も延期され、保安院も5件にわたり保安規定違反を指摘している。試験運転のメドはたっていない。大間原発稼動阻止の活動も継続する。協力を願いたい。高レベル核廃棄物処分問題はトイレなきマンションの状況になっている。三沢基地・大湊・陸奥の3大基地がミサイル防衛構想で増強整備が進められている。ソマリヤ問題では大湊の海上総監部交代要員・護衛艦・P3Cの派遣問題がある。
勤労協の組織化・住民組織化をやっていくゆとりがない中でも労組会議と連携を計り勤労協を充実させていきたい。(『反核燃情報』NO43号配布)
 
◆籾井伊佐雄(福岡県連事務局長)

「嘉飯地区平和憲法の会」は地域から中央に攻めていく運動を進めようと4ケ月の準備期間をへて立ち上げた。従来、年間の節目の日を中心してきた。市民の中に浸透することなしにこのままで  いいのか、従来の運動を大事にしながら、住民に門戸を開放していこうと立ち上げた。会員約9千人、会費は個人500円(会員百数十名)、団体1.000円〜30.000円。世話人は各界各層から顔として、役員は実働団体から。運動は、公開講演会−11回、憲法記念日の意見広告−会員261人・県内3千人、原水禁では高校生が1万人署名行動、街宣行動は毎月4回・バス停・駅で、毎月2日の署名行動など。動員は割り当てではなく各団体に必要人員を提起し実施している。(資料配付)

◆日下忠博(石川・志賀町勤労協幹事)

志賀原発1号機は99年に臨界事故、2号機は06年3月運転開始したが、9日後に地裁で運転差止め判決。本年3月、高裁が国策丸呑みの逆転判決。JCO臨界事故をきっかけに立地給付金を拠出して住民サイドの放射線監視体制とヨウ素剤配布を行おうと「命のネットワーク」を2000年3月に結成した。地域の自主・自立をめざす本物の勤労協を創り出す運動を進めたい。(資料配付)

◆小山広助(石川・かほく市勤労協事務局長)

3町が合併し「かほく市」となった。様々なボランティア活動をしているが、昨年の8.1朝日新聞の「天声人語」で反戦川柳人「鶴 彬」(反戦や時局批判を詠み、29歳で治安維持法による弾圧で獄死)の記事が掲載された。その生誕百年顕彰運動をとりくんでいる。全集の発行・川柳全国大会・講演会・映画の制作・上映。映画『鶴彬−こころの軌跡』は3千万円の予算で進め3月に完成をみた。自主上映をすすめており、協力をお願いしたい。(問合せは076-281-1201小山まで)

◆多名賀事務局長

 鶴彬の句には「枯れ芝よ団結をして春を待つ」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」などがある。命のネットワークについては、会場で放射線測定器やヨウ素剤を展示しています。

◆池田昌信(福岡県連事務局次長)

 直鞍地区の「平和憲法を21世紀に生かす会」は4回の総会を迎えた。会には20団体と賛同する個人が加盟し、社民党や民主党も加盟。ニュースカー2台による2市2町の街宣活動も6月3日で74回を数える。5月3日と12月第1土曜日の市民集会、子供達の思いを画くポスター会、反戦平和コンサート、10月 市の取り組み・住民の取り組みの交流懇談会、反核・平和ノボリの修復・市長の平和市長会への加盟なども実現。(九州勤協連第22回交流研究集会ニュース配布)

◆籾井伊佐雄

議員に対する公開質問状を出した。驚く結果が出ている。憲法改正論者3分の1、自衛隊の海外派兵賛成49%、核武装すべきだという人もいる。結果の一覧表を作っている。選挙に利用出来ればと思っている。

◆沢崎正義(富山・立山町勤労協)

 市町村合併は何兆円もばらまいて自民党が支配しやすいようにした。我々の議員が減った。自民党議員は色々なパフォマンスを行い住民受けを狙っている。首長も若い人に変わった。その中で勤労協の補助金などを減らしている。この状況下で、どうやって行くか。勤労協に50年関わってきた。草の根から会員を増やし、議員を増やし後に残していかねばならない。衆院選も近い。自公政権は後期高齢者医療をはじめ悪政の連続だ。逆転して政権交代を計らなければならない。

●座長<まとめ>

参考になる発言が多く出され、かほく市勤労協からはユニークなとりくみが報告された。今ほど草の根からの運動が求められている時はない。開会総会の挨拶にあったように、石川は加賀一向一揆が闘われた、それも草の根から農民が立ちあがったものだ。憲法改正の国民投票がやられる情勢にもある。どんなに小さくても運動を絶やすことなく続けていく事が大切だ。この分科会での交流から学び地域に持ち帰って運動に生かして頂きたい。

 

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