6月号 2004年6月21日
■第5回東海・北陸ブロック定期総会
■福岡県連20周年記念総会・研究会開催
■宮城県連04年度総会開催
■愛知県豊明勤労会が第50回定期総会を開催
発行●日本勤労者協議会連合会
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■第5回東海・北陸ブロック定期総会
日本勤労協東海・北陸ブロック第5回総会は、6月5〜6日、110名が参加して石川県知倉温泉・金波荘で開催された
総会は地元の井端石川県県連会長の開会あいさつではじまり、議長に南園貢静岡県連副会長を選出の後。酒井ブロック会長から、年金関連法の成立をはじめ、勤労者をめぐる情勢分析や勤労協の課題についてあいさつがあった。来賓として、石川県平和運動センター、民主党、社会民主党の代表が、それぞれ、当日朝の年金関連法案強行可決への怒りと参議院選勝利を訴えるあいさつを行った。この他、特別参加の愛知県豊明勤労会の遠山仁照会長からあいさつ。石川県労働企画部長のメッセージが寄せられた。
続いて日本勤労協の堀田事務局長が基調報告、水上ブロック事務局長が議事提案を行い(1)市町村合併に対応し、住民のための地方分権を推進しよう。(2)住民参加のまちづくり運動に積極的に参加しよう。(3)住民生活を守るため、護憲・平和・反核の運動に積極的に参加しようと提案した。
記念講演では、金沢大学の碇山洋・助教授が「三位一体改革と年金改革の現局面」と題し「小泉構造改革は当面の政治焦点だけでなく(1)21世紀にますます重要性を増す環境・食料問題という2大課題を無視して、本来同じルールで競争できるはずがない都市と農村の対立をあおり、条件の不利な地域はつぷれても良しとし、(2)年金改革も相互扶助という社会存立の根幹を否定し、自助論が根っこにある」と指摘された。
各県報告では、石川県珠洲市勤労協が珠洲原発撤回、静岡県三島市連合勤労協が昨年度の活動状況、富山県呉羽町勤労協が地域の要求から県議の誕生報告、福井県松岡町勤労協から展望と住民参加なき合併の流産等の報告が行われた。
総会はこの後夕食休憩にはいり、100名を超える大懇親会で、各県紹介等懇親・交流を深めた。第2日目は2つの分散会に分かれて、前日の提案と報告に基づいて交流・討論を深めた。分散会座長は富山、福井両県連から指名され論点のまとめにあたった。分散会終了後閉会総会を行い、議案の採択と役員の承認が提案され、満場一致で承認され総会を終了し解散した。
新役員は次の通り。会長・酒井桂之(富山)、副会長・井端利男〈石川)堀内武治(静岡)、事務局長・水上質市(福井)、幹事・小西置(石川〉橋本勝六(静岡)田尻繋(富山〉和田龍三(福井)
■福岡県連20周年記念総会・研究会開催
福岡県連は、本年で結成20周年を迎えるが、これを記念する第20回総会を6月5日〜6日福岡県糸島郡二丈町深江寒江ホテルで開催した。
総会では竹井県勤連会長あいさつに続き、高崎日本勤労協副会長、江藤九州勤労協代表世話人、筒井二支町町長、福岡県高教組花水副委員長からそれぞれ祝辞が寄せられた。その他、渕上参議院議員、大沼日本勤労協会長など多数のメッセージも披露された。
議事は晶中議長のもとで進められ、籾井県勤連事務局長から勤労協出身、推薦議員の選挙闘争、「出前幹事会」の定着、結成20周年記念誌の発行、イラク派兵反対行動など主要9項目にわたる活動経過報告を行い、決算・監査報告と共に承認された。
活動方針では籾井事務局長から、勤労協をとりまく情勢の変化と課題につづき、組織の拡大、女性会員の獲得、出前幹事会の継続・発展、住民ネットワークづくり等主要11項目の活動方針が提起され、予算案と共に満場一致で採択された。
総会は、竹弁会長以下の04年度役員を選出、結成20周年記念総会アピール。米英のイラク攻撃中止、自衛隊の即時撤退を求める要請文を採択して終了した。
新役員は次の通り会長・竹井信正、副会長・高崎新、岩村芳暉、西寛人、毛利赫子 事務局長・籾井伊佐雄、同次長・池田昌信、他幹事5名、会計監査2名
総会終了後、会場前の深江海岸で家族を含む地引き網、環境学習として九州最大のハマボウ群落地の解説学習を行った。夕食時は地引き網漁の成果をさかなに各地区勤労協の交流会をにぎやかに開催した。
第2日は研究集会を開催。西副会長を座長に市町村合併の問題点と対応。勤労協運動の役割。ワークショップをもとにした高齢者福祉ボランティア活動など10名が報告・討論を重ねた。
研究集会終了後、20周年記念セレモニー昼食会に移り、竹弁会長の司会で、田中初代会長など3名の先輩からの激励あいさつの他、県勤連歴代幹事など多数の参加者から祝辞が寄せられ盛会のうちに昼食会を終了。多彩な20周年記念総会を無事に完了した。
■宮城県連04年度総会開催
宮城県連は04年度の総会を6月6日〜7日、奥松島のかんぽの宿で開催した。総会に先立ち、奥松島の大高森や縄文村などのフィールドワークを行い、16時から日程に入った。
総会は松川石巻市勤労協会長を議長に選出。大沼会長から、6日に成立した年金関連法に対する抗議の意志表明や、昨年の長野全国総会で決定されたまちづくり運動や市町村合併への取り組み、平和運動への参加等の問題を提起し、勤労協運動の成果が問われている。この総会で各単協の活動を持ち寄り、教訓を広げようとあいさつした。来賓の祝辞は菅原社民党宮城県連幹事が、参議院選挙への協力要請を中心にあいさつした。
日本勤労協からは、堀田事務局長が昨年の全国総会で、日本勤労協会長に大沼県連会長を出していただいたことに謝意を表明。こんごの協力を要請すると共に、日本勤労協の運動や組織の当面する課題について説明した。つづいて、活動・決算報告、活動計画、予算案が提案され、石越、名取、村田、泉、石巻の各単位勤労協から活動報告や意見等があった後、原案どおり承認された。
次期役員は以下のとおりでほとんどの役員が留任した。会長大沼信徳、副会長佐藤春一、鈴木亮、小山勇朗、事務局長小野正一、同次長宇津井賢一、相沢和紀、塩田順一、菅原晃悦
■愛知県豊明勤労会が第50回定期総会を開催
愛知県は日本勤労協の県連未組織県だが、愛知県内では名古屋市近郊の豊明市に約320名の会員を擁する豊明勤労会があり、近隣の「緑共和会」「有松互助金」と提携して二組織会を構成してきた。しかし、地方財政の減少にともない、平成14年度の助成金が全額廃止され、会の継続が議論されてきた。
勤労会は会員の意見を把握するため・04年5月2日〜15日にかけて、全員のアンケートを行った。その結果、配布数294人、回答数205人のなかで加入継続の回答が77人から寄せられた。この結果により5月24日の役員会で会の運営を持続することが決定された。
こうした経過を経て、豊明勤労金第50回定期総会が豊明勤労会館で開催された。総会では平成15年度事業報告として(1)群馬県への社会見学旅行。(2)平成15年度役員会を10回開催。(3)日本勤労協長野全国総会への参加。(4)初詣旅行として南知多七福神参り。(5)新年に俳句、囲碁、将棋、麻雀の娯楽大会などが報告された。
事業計画案では秋の社会見学、新年娯楽大会、初詣り等を予算化した。日本勤労協東海・北陸ブロックでは6月5〜6日の第5回ブロック総会へ豊明勤労会を特別参加として招待。遠山会長と野村事務局長が参加した。平成16年度新役員は次の通りである。会長 遠山仁照、副会長 春水金好、事務局長 神谷征知
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